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2005.03.19

楽器が弾けそうに見えないことの魔力

ひさしぶりに、たろぐにとっては永遠のライバルブログ(?)、言戯さんの記事、

楽器ケースの魔力

に触発されたので、トラックバックしてみたいと思う。

 
僕がギターを弾き始めたのは中学2年のときで、最初のギターはたしか、九州の親戚にもらった

「モーリス F-30」

とかだったと思う。
九州で譲り受けた段階で、ケースはなく、弦も張られてはいなかった。
僕はその裸のギターを、抱きかかえるようにして飛行機に乗り、大阪まで持って帰ってきたのである。

つまり、この段階では、寿さんの言う「楽器ケースの魔力」が発揮されるどころか、そもそもその「発揮元」が存在しなかったのである。

大阪に戻った僕は、さっそく楽器店に駆け込み、「ギターケース」を求めた。

値段を見て驚いた。
べらぼうに高いのである。

…というか、値段そのものはまったく適正なのであるが、なにぶんコチラは中学生なもんで、お金を全然持っていない。
結局、そのお店で最も安い、ビニール製のソフトケースを購入した。(たしか約3,000円

これでようやく「楽器ケースの魔力」を発揮できる状態になったワケであるが、購入から3日後、「取っ手」がちぎれて取れてしまった。

「楽器ケース」を利用する主な目的は、

・楽器の保護(雨、雷、湿気、衝撃、銃撃などから楽器を守る)
・楽器&その付属品を持ち運びやすくする

の2点であるが、このうち1点を、僕は早くも失ってしまった。
「取っ手」を失った「ギターケース」は、「抱きかかえるように」して持つ以外に持ち運ぶ方法がない。
こうなると、「楽器ケースの魔力」どころの騒ぎではない。
黒いビニール製の「何か」を胸に抱えて、ギター教室や友人宅を行き来する僕は、周りの人の目には、

「黒い袋に空き缶などを集めてまわる気の毒な中学児童」

というふうに写ったことだろう。

その後、高校生になってバイトを始めるまで、僕とその「黒い袋」との付き合いは続いた。

そして、次に手に入れたのは、「ハードケース」である。
これは、「楽器を保護する」という目的にはバッチリだが、なにせ重い

寿さんの言う「楽器ケースの魔力」は間違いなく発揮されているだろうが、それよりも「面倒くささ」が勝ってくる。

なので、それからの僕は、なるべく「楽器を持ち運ばない」ようにした。

スタジオでギターが借りれるときは、借りる。
クルマで迎えに来てくれるやつを探す。
普段みんなで練習する場所に、自分のギターを1本置いておく。
ギターをたくさん持っているやつの家に遊びに行く、など。

さらに時間が経って、いよいよ本格的に「ギターが弾ける」という段階になってくると、「楽器ケースの魔力」どころか、今度は逆に、たとえば「マーチンのギターケース」「ギブソンのケース」を持って歩くのが、なんとなく気恥ずかしくなってくる。(理由はよくわからない)

いよいよ「ギターを持ち運ぶ」機会は少なくなり、大学に入った頃には、周りの友人にもなるべく自分が「ギターを弾く」ということを、なんとなく伏せるようになっていた。

しかも、当時の友人曰く、僕は「楽器が弾けそうに見えない」らしいのである。
僕は普段の会話でも、音楽の話などは特にしない。

そんなある日、大学の友人が僕の部屋に遊びにきた。
僕と同じく、大阪出身の彼は、僕の部屋にある1本のマーチンを見て、

「なんやお前、ギター弾けるんか?ちょっと弾いてみてーな」

と言うので僕は仕方なく、ジョー・パスの「All The Things You Are」という曲をそのまま、弾けるところまで弾いた。
すると彼は、

「…お前、ホンマ汚いわ!!!

と、ほとんど叫ぶように、言った。
彼とは、その頃すでに、コンパやらなんやらかんやらイロイロ一緒にやった仲間であったのに、僕は「楽器関係」の話はおくびにも出さなかった。(…しかし、いつギターを弾かされてもイイように、「ゲッカヨ」や「歌王」には当時かなりのチェックを入れていたw)

・楽器が弾けそうに見えない

・ジツはけっこう弾ける

…このギャップには、かなりの「魔力」があるようだ。
この「魔力」を使うには、「楽器ケースの魔力」を封印する必要がある。
普段から「楽器ケース」を持ち歩いたりしたら、

楽器が弾けてアタリマエ

というイメージが出来上がってしまうからだ。

実は昨日(17日)、北浜のバー、「イーヴズ」さんで、僕は何年か振りに

ギター弾き語りライブ

をやった。(5曲だけ、全部コピーだったけれど)
このときも、僕は自分のギターを持って行かなかった。(ブルースハープ、カズー、ホルダー、チューナー、ピックなどは持っていきましたが)
ひとつには、ギターを持ち運ぶのが面倒だったこと、もうひとつは、自分のギターよりも、そのお店で普段ライブをやっているバンドさんのギターを借りて、セッティングもそのまま使わせてもらったほうが、これまた面倒が少ないうえに、音、というかバランスもイイからである。

そのお店には、何回か「」として出入りをしていたので、僕がギターを持ってステージに立つと、常連さんは少し驚いた顔をしていた。
これも、例の「魔力」のなせるワザである。

一度驚かせればこっちのもんで、既に注目されているワケであるから、あとはよほどマズいことをしないかぎり、ライブはうまくいく。(実際、楽しくやれました)

楽器ケースの魔力」の効き目が、よくもって一ヶ月くらいなのに対し、「楽器が弾けそうに見えないことの魔力」は、相手さえ初見なら、効き目は半永久的、というか、自分が死ぬまで有効である。「お得」である。

…などと言いつつ、僕はこないだ「三線(沖縄の三味線みたいなカンジ)」を購入したのだが、コレを持ち運ぶときなどには、「楽器ケースの魔力」をモロに食らいつつ、楽しく歩いている。

やっぱり、楽器は「買いたて」が一番楽しいよナァ…w
 
 
 

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コメント

あっははははははははは!!

ちくしょう!!

おもしれえ!!


そうですね。
確かに、弾ける人が持ち歩くというのは、「弾けて当たり前」であり、「ひけらかして」いるようで恥ずかしいのかも知れません。

「楽器ケースの魔力」は、弾けない人限定のモノなのですね。


・・それにしても、「楽器が弾けそうに見えないことの魔力」はカッコイイなあ~。

一度でいいから、やってみたい。

投稿: 寿 | 2005.03.19 08:33

>「楽器が弾けそうに見えないことの魔力」はカッコイイなあ~。
>一度でいいから、やってみたい。

簡単ですよ。
「10カ条」ありますので、やり方をお教え致しましょうw

・楽器を弾けるように練習する
・外出時には楽器を持ち出さない
・普段着を「ステテコ」「ハラマキ」にする
・音楽の話はしない
・髪型を「スポーツ刈り」にする
・「月面宙返り」を練習してみる
・楽器を弾けるように練習する
・夜、口笛を吹かない
・目玉焼きにはウスターソース

以上です。


投稿: たろー | 2005.03.21 19:06

初コメント★
10カ条も面白すぎる!!
月面宙返りなんて、普通に出来ません!!
私は運動神経よさそうに見えて、
運動できない子です
アイタタタ…

投稿: たまちゃん | 2005.03.21 23:44

>・楽器を弾けるように練習する
>・楽器を弾けるように練習する

2個!!!!?

>・目玉焼きにはウスターソース

ホワッ中濃!?
なんつって。

投稿: 寿 | 2005.03.22 00:08

>たまちゃん

初コメントサンクスです。
しかし、コメントが2重になっていたので、ひとつ削除しておきましたw

>月面宙返りなんて、普通に出来ません!!

そりゃ、僕だってできませんw
しかし、「練習してみる」というのが大事なんで、「色んなジャンルに挑戦する」という姿勢が、

「楽器が弾けそうに見えないことの魔力」

の為には必要不可欠なのです。

…これからも、「2重コメント」などに懲りず、どしどしコメント残してって下さい、よろしくお願いします。


>寿さん

>2個!!!!?

ええ。
それぐらい、

「楽器を弾けるように練習する」

ってことが結局一番大事だ、ということです。


>ホワッ中濃!?
>なんつって。

“What you know?”ですか。
…いや、これにもちゃんと意味があって、

「日常生活上で些細なコダワリを持つ」

というのが、

「楽器が弾けそうに見えないことの魔力」

を行使するためにはナカナカ有効なのですよ。
…イヤ本当に。

投稿: たろー | 2005.03.22 02:03

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