円満夫婦の休日の会話。[再]
今回は、2004年2月1日の記事を再UPしてみます。
ある意味、「たろぐ」の原点です。
…ではどうぞ。
うちの洗濯機は、ドラム式のやつで、その上に、汚れた洗濯物を入れるカゴがおいてある。
しかし、ワイシャツやセーターなど、クリーニングに出す洗濯物はそのカゴに入れてはならず、その横に置いておかなければならない、というのが我が家のルールになっている。
嫁さんが洗濯機の前から、僕に向かって言う。
「ちょっとー!またワイシャツをカゴに入れたでしょう!もう!」
と、エラい剣幕である。
「え、イヤ、入れた覚えはないけど…、遥ちゃうかな?」
「なんでよ、遥が入れるわけないし、だいいちあの子はまだ手が届かないでしょ!アナタに決まってます!」
「イヤ、ちょっと待って…、ホンマに入れた記憶がない、俺じゃないと思う」
「この家に他に誰がいてるのよ」
たしかに我が家は、僕と嫁さんと遥の3人家族である。
形勢が不利になってきた。
「…うーん、イヤ、しかし他に誰もいてないからと言って、犯人を俺、と決め付けるのはいかがなものか。松本サリン事件を思い出せ。だいいち、まだ人間の仕業と決まったわけでもない」
「人間以外に何がワイシャツをカゴに入れるの?」
「…それもそうや。しかし、アンタが入れた可能性もある」
「ハァ?なんで私よ?もう、犯人はアナタです!」
「イヤ待て、まだ証拠不十分や、まだ起訴するには早い」
「証拠はじゅうぶんでしょうが!」
「うむ、状況証拠からして、犯人は俺の可能性が高いが…、そう、俺の可能性が高い」
「可能性が高い、じゃないの、アナタがワイシャツをカゴに入れたんです、100%!」
「待て待て、そんな早急に物事を決め付けてはイカン、だいたい、アンタが今、幻覚を見ている可能性も少しはある」
「そんな可能性はないです、アナタがワイシャツをカゴに入れたのは事実です」
「事実…、事実とは何だろうか?土屋賢二が言う事実とは、超越論的意識が措定したものであって、現象学的には、超越論的還元によってエポケーしてその存在性格を究明すべきものと…」
「もう、ウルサイわね!いいから次からはワイシャツはカゴに入れんとってね!!!」
…以上のようにして、僕は”ワイシャツをカゴに入れた”、という、いわれなき容疑をはらすことに見事成功した。
これを裁判に例えれば、不起訴処分である。
実質、勝訴と言っていいだろう。
しかし、またもや嫁さんは不機嫌そうになってしまった。
…困った。
| 固定リンク
「[傑作選]」カテゴリの記事
- 順番を入れ替えたら。[再] (2004.11.25)
- 僕が”亀仙人”になったときの話[再](2004.11.17)
- 素敵な貼り紙[再](2004.11.14)
- 円満夫婦の休日の会話。[再] (2004.11.09)
- イチローに掃除を言いつける女[再](2004.11.06)














コメント
あたりまえじゃ…。
投稿: Akkey | 2004.11.10 03:17
当然ですな・・・。
投稿: そんちょ | 2004.11.10 08:33
こんにちわ。はじめまして。
仕事の休憩中に読んで、凄く面白くて笑ってしまいました。
亀仙人の話から入ってきて、お嫁さんとのテレビ見てるときの違いとか、いろいろ読みあさりました。
私だったら、たぶん怒りまくって、その後お腹抱えて笑います。
だって、面白いですもん、本当に。家族の話が個人的には好きです。
また勝手に遊びにきます。
どうもお邪魔しました。
投稿: soraoto kazeiro | 2004.11.18 16:07
>soraoto kazeiroさん
そう言って頂けると、非常にウレシイです。
ブログ冥利に尽きるというモノです。
これからも、ゼヒ遊びに来てくださいw
投稿: たろー | 2004.11.19 22:21